岡崎市奥殿町在住の杜若高校3年鈴木俊亮君(17)がこのほど、全国高校総体(大分県)と日本カヌースプリントジュニア選手権(山梨県)のカナディアン1人乗りで優勝した。9日に市役所を訪問し、内田康宏市長に喜びを語った。(竹内雅紀)
鈴木君は兄や姉の影響で小学6年からカヌー競技を始めた。同市新香山中学校在籍時にはカナディアン1人乗りで全国制覇している。高校でもトップクラスの実力を持つ鈴木君だが、昨年の高校総体では調整に失敗して同種目5位に終わった。「悔しい思いをしただけに今年はどうしても勝ちたかった。素直にうれしい」と振り返った。
競技は500メートルのコースでタイムを競うが、中盤で失速しないように冬場にしっかりとトレーニングを積んだ。日本スプリントジュニアでは2人乗りも制し、2冠を達成。10月の国体での優勝を直近の目標に設定している。
内田市長が「7年後には東京で五輪が開催される。次はぜひ五輪のメダルが見たい」と声を掛けると、鈴木君は「未知の世界ですが、出たいです」と目を輝かせていた。
カナディアンは片側にだけブレード(水かき)が付いているパドル(櫂)を使用する。