おかざき世界子ども美術博物館の来館者が23日、400万人に達した。開館から28年4カ月弱での快挙。記念すべき400万人目となったのは刈谷市の主婦吉田民子さん(66)だった。(竹内雅紀)
吉田さんは2回目の来館。近所の主婦稲垣美穂さん(33)親子とともに開催中の「BRIO展」を見に来たところだった。記念セレモニーが行われ、吉田さんと、その前後になった稲垣さんの長男和真君(2)と0歳の次男篤紀君に、内田康宏市長や榊原悟館長らから記念品や花束が贈られた。記念品にはスウェーデン発祥の玩具「ブリオ」の限定商品なども入っていた。
吉田さんは「びっくり。子どもたちが安全に遊べるところが気に入っています」、稲垣さんは「刈谷にはない施設です。タイミングが良かった。玩具ももらえたのでうれしい」と喜んだ。内田市長は「おめでとうございます。子どもたちに焦点を当てたこうした施設はほかにはなく、存在価値があります。市内外から多くの人に来てもらい、喜ばしいことです」と述べた。
同館は昭和60(1985)年5月4日に開館。さまざまな企画展や著名な芸術家たちの10代のころの作品所蔵のほか、常設の親子造形センターがある。