東海愛知新聞バックナンバー

 8月16日【金】

笑顔で初優勝めざす

幸田高校書道文芸部 今年も俳句甲子園に出場

松山市で24、25日に開かれる全国大会「第16回松山俳句甲子園」に、県立幸田高校書道文芸部が出場する。初の優勝を目指し、部員たちは練習に熱が入っている。(横田沙貴)

出場するのは、部長の3年金光絢子さんと2年の大山愛永さん、山田翔子さん、浅井将行君、1年の深谷来夢さん。補助員として1年の平野亜梨沙さんも同行する。

俳句甲子園は5人1チームの団体戦。事前に発表されたテーマに沿って俳句を提出し、予選トーナメントは先鋒、中堅、大将の3句を、1句につき3分で討論。決勝トーナメントでは5句に増え4分で話し合う。審査員によって俳句と討論の内容が審査され、点数の多いチームが勝利する。

同校はこれまで12回出場し、2回準優勝している。昨年は予選で優勝校の愛媛県立松山東高校と対戦し、敗退した。

補助員として同行した金光さん以外、俳句甲子園出場は初めて。中でも唯一の男子メンバー・浅井君と、1年の深谷さんがチームのキーマン。「2人はとてもやる気があり陽気な性格。特に浅井君はムードメーカーで、私たちと違う観点で俳句を見てくれるので意外な発想に驚かされる」と金光さん。

現在は自分たちの句の魅力を抽出し、ほかの部員と協力して討論の練習をしている。

目標は、因縁ある開成高校(東京都)の打倒。準優勝した一昨年の決勝戦で負けた相手だ。金光さんは「先輩たちの敵を取りたい」と意気込んでいる。その上で「相手の句も愛して、常に笑顔で楽しみたい」と話していた。

俳句甲子園

正岡子規ら多くの俳人を輩出している松山市を舞台に、全国の高校生が俳句を吟じ、その感想などを議論する。

今回は過去最多となる30都道府県の84校125チームがエントリー。地方大会と投句審査によって選ばれた24都道府県の32校36チームが出場する。

松山市内の中央に位置する大街道商店街アーケード特設会場で予選トーナメント。同市総合コミュニティーセンターで敗者復活戦、準決勝、決勝戦が行われる。