10日に開幕する3年に1度の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2013」を前にした1日、名古屋市以外で唯一の会場となる岡崎市で期間中に会場間の移動手段となる自転車タクシー「ベロタクシー」のプレ走行が始まった。8日まで。（竹内雅紀）
ベロタクシーは3年前のトリエンナーレでも名古屋市内で運行していた。「ベロ」はラテン語で自転車を意味する。今回岡崎には3台が配備され、会場となる3カ所（東岡崎、康生、松本町）のうち、康生地区の岡崎シビコと松本町の松應寺を結ぶルートを走行する。
走行時間は午前10時30分〜午後5時30分。22日、9月19日、10月17日を除く10月27日までの会期76日間と内覧会がある今月9日に運行する。運賃は無料だが、乗車できるのはトリエンナーレのチケット持参者に限定される。乗車人数は最大で大人2人、子ども1人の計3人。
ベロタクシーは電動アシスト付きの三輪車。平均時速10キロ。雨天時は運休になる。白と濃い水色の“トリエンナーレカラー”が特徴で、後方にはヤノベケンジさんが描いた子どもの絵がラッピングされている。乗り場はシビコと松應寺に設けられており、約20分間隔で運行する。期間中の運行状況はベロタクシー事務所（070―6534―7900）で確認できる。
プレ走行初日となったこの日は、市役所西庁舎前を発着点にして行われ、体験乗車した女性は「思ったより揺れがなくて気持ちいい。快適だった」とご満悦だった。プレ走行は午後1時〜5時30分。3、4日は岡崎公園大手門前付近で実施され、それ以外は市役所西庁舎付近。
チケットは、一般が前売り1,400円（当日1,800円）。大学生が1,000円（1,300円）、高校生500円（700円）。中学生以下は無料。岡崎会場だけを観覧できるチケット（高校生以上300円）は当日券のみ発売。前売り券はコンビニやチケットぴあなどで。当日券は市内では岡ビル1階とシビコ1階で販売する。