東海愛知新聞バックナンバー

 7月12日【金】
広島・原爆被災地の瓦礫の中に咲いた花

カンナ栽培で平和リレー

愛知教育大附属岡崎中
プロジェクト代表が球根寄贈

■安倍昭恵 総理夫人が紹介

岡崎市明大寺町の愛知教育大学附属岡崎中学校へ10日午後、安倍昭恵総理夫人の紹介でカンナの花栽培をとおして平和を訴える活動を進める「平和カンナ・プロジェクト」代表のマナー講師橘凛保さん(東京都)が訪れ、卒業生や生徒代表にカンナの球根を贈った。生徒たちは「校内外で栽培し活動の輪を広げたい」と話した。(岩月健)

広島市に原子爆弾が投下された昭和20(1945)年8月6日から約1カ月のち、瓦礫の中にカンナの花が咲いた。取材に来た新聞記者の撮った写真が広島平和記念資料館(原爆資料館)に展示されている。平成16年、同館を訪れた橘さんは廃墟に咲くカンナの力強さに心を打たれ、カンナの栽培を通して平和を訴える活動「平和カンナ・プロジェクト」を立ち上げ、全国の学校にカンナの球根を贈っている。

この日、昨年の修学旅行で安倍さんにインタビューした高校1年生の梅村佳乃子さんや加藤沙彩さん、冨田美月さん、村上ゆめさんの4人の卒業生と1、3年生の7人が2人から話を聞いた。安倍さんは途上国支援の難しさを紹介しながら自ら行動を起こすことが大切だと話した。

■花言葉「堅実な未来」

橘さんは「カンナの花言葉は『堅実な未来』です。カンナの栽培をリレーすることで平和を希求する全ての人たちの心が1つになることを願っています」と生徒たちに呼び掛けて2株のカンナを贈った。

3年生の杉浦立夏子さん、井夕梅さん、中島澄香さんらは「全校に呼び掛けてカンナの花を咲かせたい」と力強く話した。