東海愛知新聞バックナンバー

 6月30日【日】
目指すは「なでしこ」

岡崎 葵中に女子サッカー部誕生

岡崎市葵中学校にこのほど、市内初となる女子サッカー部が誕生した。なでしこジャパン(サッカー女子日本代表)入りを目指す少女たちは夢に向かって日々ボールを蹴り続けている。

部員は2年生2人、1年生10人の計12人。小学校からのサッカー経験があり、豊田市に拠点を置くクラブチームにも所属する2年生のMF齋藤久瑠美さんとDF倉地花歩さんがチームの中心。なでしこジャパン入りを目標に掲げる2人は1年生だった昨年、サッカー部に入部し、男子と一緒に練習をしてきた。「女子チームを」との思いから、顧問の實松勇太教諭(29)も交えて今年度の新入生を勧誘し、県内でも珍しい女子単独のサッカー部を5月に結成した。

初陣は完敗の連続

中学女子のサッカーは8人制が主流。初陣となった今月9日の県大会(参加7チーム)では、強豪・南山中に1―7、春日井市中部・石尾台中連合には0―16と完敗した。2試合目は主力の2人を欠いたため「こてんぱんにやられた」と實松教諭も苦笑いして振り返る。

現在は、8月末の県大会での初勝利に向けて練習中。朝の30分間と放課後の2時間、ランニングやパス、ドリブルなどの基礎練習を中心に取り組む。ミニゲームでは主力2人が両チームに分かれ、終了後の反省会では下級生の悩みにアドバイスを送る。主将の齋藤さんは「基礎をしっかりやって、みんなが勝ちたいという気持ちにさせるのが役目。いつかは大会で優勝できるようにしたい」とチーム強化を誓う。

発展途上のチーム

實松教諭は「まだまだ発展途上のチーム。前向きな生徒が多いので、その気持ちをうまく引き出したい。自分たちのプレーをして負けないチームにできたら」と温かい目で見守っている。(竹内雅紀)