国際知的障害者スポーツ連盟(INAS)主催の陸上世界選手権(6月8〜18日、チェコ・プラハ市)の日本代表に選ばれた岡崎市小針町の会社員中川大輔さん(22)が27日、市役所を訪れ、内田康宏市長に出場報告をした。
中川さんは1500メートルと5000メートルにエントリー。2年前にイタリアで開かれた国際大会では5000メートルで日本記録(15分16秒68)を樹立して、金メダルを獲得している。
目標だった昨年のロンドンパラリンピックは得意の5000メートルが種目にはなく、代表から漏れた悔しさがあるだけに「両方とも自己ベストを出して金メダルを取りたい」と意気込んでいる。
中川さんは岡崎市出身。3歳で水泳を始め、陸上競技は東海中学校時代の駅伝部所属がきっかけで本格的に始めた。高校卒業後に就職した三菱自動車工業で陸上競技一本に絞り、めきめきと頭角を現した。国際大会の経験が豊富で、3年後のリオデジャネイロパラリンピック出場を狙う逸材だ。
内田市長は「頑張っていい成績を収めてほしい。金メダルの報告を期待している」と激励した。(竹内雅紀)