岡崎市中島町で整備が進められている市地域交流センター六ツ美分館「悠紀(ゆき)の里」の内覧会が27日、地元住民向けに行われた。六ツ美地域の歴史や文化財などを紹介する六ツ美歴史民俗資料室を軸とした歴史・文化伝承ゾーン(第1期)は6月9日午後1時30分に開館する。
悠紀の里は、大正4(1915)年に大嘗祭(だいじょうさい)(天皇即位後初めての新嘗(にいなめ)祭)が実施された悠紀斎田の古跡地約1000平方メートルに建設されている。鉄筋コンクリート造り平屋で、今年3月に完成した第1期は約513平方メートル、来年夏ごろ完成予定の第2期はホールや活動室の地域交流ゾーン(約765平方メートル)。用地買収などを含む総事業費は約9億円。
歴史民俗資料室(約150平方メートル)には貴重な品々約150点を展示。大嘗祭とその前後、企画展の4つのコーナーに分け、床には大嘗祭時の周辺地図、壁面には年表や図説で六ツ美地域の今昔を紹介している。
大嘗祭コーナーでは、当時使用した鍬や桶、千歯扱き、臼、鎌などの農耕具が並んでおり、地元住民らが見入っていた。
このほか定員24人の研修室が2部屋あり、ロビーは談話スペースとして自由に使用できる。6月11〜30日は研修室が無料で利用できる。予約は市図書館交流プラザ(りぶら)で。
6月9日は午後1時から開館式典、2時から六ツ美悠紀斎田保存会による「お田植えまつり」が開かれる。