東海愛知新聞バックナンバー

 5月8日【水】

「もれなく、やさしい」

幸田 総合窓口サービス始まる

幸田町役場の総合窓口サービスが7日、スタートした。来庁者が利用しやすいよう動線に注目し、上から見て同町の特産品「筆柿」のような流線型のカウンター配置が特徴。大須賀一誠町長の公約の1つで、1つの窓口で全ての手続きを済ませることができる「ワンストップサービス」を実現する要になる。(横田沙貴)

■役場1階フロアを改修

基本コンセプトは「もれなく、やさしい窓口」。全ての来庁者が1度で「漏れなく」用事を処理することができ、職員が連携して「やさしい」サービスが提供できることを意味する。

大須賀町長はプロジェクトチームを立ち上げ、1年がかりで計画。ゴールデンウイークの連休中に、庁舎1階フロアを約3,000万円掛けて改装した。

正面玄関を入ってすぐに総合案内と記載台を6カ所設置。通路を広くし、ベビーカーや車いすを利用している来庁者でも通行しやすいバリアフリー設計。

看板は担当課の名前よりも、証明書発行や児童手当、町県民税といった手続きに関する表示の文字を大きくし担当課ごとに色を変え、一目でどの窓口を利用すればいいか分かるようにした。

また、最も利用される各証明書発行・印鑑証明登録の窓口は広いスペースをとった。それ以外の窓口はいすを置き、カウンターごとに衝立を設置しプライバシーに配慮した。

サービス開始に伴い4人の「フロアマネージャー」が交代で常駐。来庁者に窓口や手続きなどを案内する。

この日朝、大須賀町長がフロアマネージャーの目印である腕章を付けて登場。来庁者を出迎え、案内していた。

大須賀町長は、今後もより利用しやすい窓口になるよう改良を行っていくとして、「町民の皆さんにとって、役場は年に数回しか来ない場所で、来たらすぐ用事を済ませて帰りたいと思われているのが現状。お客様を待たせることがないよう、サービスを徹底させたい」と話していた。