NPO法人四ツ葉の会(京美喜子理事長)は、岡崎市北本郷町に重度の知的障害者および知的・身体の重複障害者向けケアホーム「ぱすてる」を建設した。こうした施設は市内で初。16日には地域住民向け内覧会を兼ねた「よつばわいわいまつり」を開催する。午前10時〜午後3時。開所は4月1日。(横田沙貴)
同法人は、県立安城養護学校に通う重度重複障害児を持つ親の会として、卒業後の通所の場を確保するために設立された。しかし、介護を必要とする障害児を持つ親が年老いた時、自分の子どもの介護が難しいという不安を抱えている。安心して自身の子を託せる場をとケアホームを設置することにした。
敷地面積は約1000平方メートル、延べ床面積は273平方メートル。利用者の希望に合わせ、窓の高さや壁紙の模様などを変えた6畳前後の個室が8室。ショートステイにも対応できるよう、仕切りで2室に分かれる多目的室もある。
利用者が安全に暮らせるよう、さまざまな工夫が凝らされている。南側の長い庇(ひさし)と北側の出窓で日差しと室温を調整し、ウッドデッキで日光浴も楽しめる。バリアフリー構造で、車いすでも移動できる避難路もある。
2人の介護福祉士が常駐。近くには同法人本部と、指定生活介護事業所「ぱれっと」もあり、緊急時は介護福祉士や看護師を派遣できるようになっている。現在、希望する8人が“入居”する予定。
16日の内覧会は随時受け付け。また、ぱすてる前では地元のミュージシャンや大道芸人、パフォーマーを招いたステージイベントもある。
ぱれっと前にはカレーライスやフランクフルトなどの模擬店が並び、バザーやスタンプラリーなどもある。