東海愛知新聞バックナンバー

 3月2日【土】

JR交差「地下式」に変更

市が表明
岡崎駅南の東西結ぶ

岡崎市は1日、整備中の都市計画道路柱町線のJR東海道本線交差形式を、地下をくぐる「アンダー形式」にすることを明らかにした。平成19年に鉄道の上をまたぐ「オーバー形式」を選択したが、21年度の都市計画変更によって道路規格も変わったため方針転換を決断した。市議会3月定例会の山崎憲伸議員(自民清風会)の代表質問に中安正晃副市長が答弁した。

市区画整理課によると、柱町線はJR岡崎駅の東西地区を結ぶために駅南に建設予定の全長約300メートルの道路。岡崎幸田線と岡崎碧南線の両県道に接続する。19年の岡崎駅東土地区画整理事業の計画変更で、オーバーの方が経費が安く済むとされていた。

しかし、21年度の都市計画マスタープランで柱町線が西の井内新村線までの延伸が明示され道路規格が格上げに。想定交通量の増加に伴い、勾配の割合が変更になり、接続する両県道のかさ上げなど大規模な周辺工事が必要となった。

また、オーバー形式では新バリアフリー法への対応が困難と判断されたことも主な理由。最新工法を駆使するアンダー形式は、新バリアフリー法の条件にも合致するという。

市は25年度に概略設計についてJR東海と協議、31年度までの完成を目指す。