東海愛知新聞バックナンバー

 2月24日【日】

地雷撲滅活動 柴田さんが講演

岡崎でインターシティーミーティング

国際ロータリー第2760地区西三河中分区の「インターシティーミーティング」(I・M)が23日、岡崎市明大寺町の自然科学研究機構岡崎コンファレンスセンターで開かれ、地雷撲滅活動で知られる柴田知佐さんが講演した。

岡崎市出身で、立命館大学大学院に在学している柴田さんは小学校5年生のとき、地雷で右手足を失った長野冬季五輪の聖火ランナー、クリス・ムーンさんが走る姿を見て関心を持った。

地雷は人だけでなく動物にも被害を与え、東南アジアなどの紛争地域に多く残り、現在も犠牲者が絶えないと説明。カンボジアを訪問した際の被害者の様子を紹介しながら「無差別、残忍性、残存性が地雷の特徴。簡単に作ることができるのが廃絶の障害になっている」と話した。

海外の子どもたちにピアニカなどを贈り続けている柴田さんは、「地雷を無くすためには『ノーモア地雷』と訴え続け、小さなことでも自分でアクションを起こすことが大切」と呼び掛けた。

I・Mには岡崎、豊田の9ロータリークラブの会員らが参加。柴田さんのほか、基礎生物学研究所の重信秀治准教授が「『共に生きる』を遺伝子で理解する」と題して講演。岡崎市美川中学校生徒が「アフガンの子どもたちに向けて私たちにできること」、豊田市藤岡南中学校の生徒が「世界の友だちと『ともに生きる』ために」をテーマに活動成果を発表した。