西三河地区消防職員意見発表会が22日、岡崎市せきれいホールで開かれ、最優秀賞に同市消防本部代表の大河原慎吾消防士長(29)が選ばれた。4月12日に名古屋市で開かれる県消防職員意見発表会に西三河代表として出場する。(竹内雅紀)
発表会は、消防職員の資質向上と自己研鑽(けんさん)を目的に消防行政の問題に意見や提案をするもので、今年で33回目。岡崎市内での開催は6年ぶり。
出場したのは大河原さんら6人。岡崎、尾三、衣浦東部広域連合、幸田町、西尾市、豊田市の各消防本部、消防局の代表者は、持ち時間5分の中で業務を通して気付いたことや感じたことを堂々と発表した。
大河原さんは、自分の子どもが熱性けいれんを起こした時に妻がパニックで何もできなかったことから、子どもの救命に特化した防災講習会を提案。さまざまな情報媒体を活用して子育て世代を呼び込み、「守りの講習会から攻めの講習会にシフトすべき」と主張した。
審査長を務めた橋淳岡崎市教育長は「消防職員意見発表会の審査は初めてだったが、新鮮で新たな発見があった。発表者それぞれの視点や思いは素晴らしく大きな差はなかった」と講評した。