岡崎市は13日、岡崎中央総合公園武道館で成人式を開き、大人の仲間入りを果たした新成人の門出を祝福した。また、14日には市内中心部を流れる乙川で岡崎水泳協会主催の寒中水泳が行われ、新成人らが凍てつく寒さの中で泳ぎを披露して、大人としての決意を新たにした。(竹内雅紀、大山智也)
成人式には3,299人(男1,736人、女1,563人)が参加。カラフルな振り袖や紋付き袴(はかま)の晴れ着姿で会場は華やかに彩られた。
内田康宏市長は「新しい時代を担う皆さんが晴れて大人の仲間入りしたことをうれしく思います。自覚と誇りを持ち、責任を持って行動してほしい。本日が新たなスタートの日。皆さんの感性とエネルギーで未来を切り開いていってください」と式辞を述べた。
新成人を代表して男女10人が登壇。「変わりゆく社会の中でどう生きるかを考える良い機会。夢や希望を持って進み、社会に貢献したい」などと誓った。式後には体育館で恩師を囲んでの歓談会があり、旧友や恩師との久しぶりの再会を喜んでいた。
今年の式は、より多くの新成人が参加しやすいようにと成人の日(14日)の前日の日曜日に変更された。対象となる新成人は、平成4年4月2日から5年4月1日に生まれた3,802人(男1,940人、女1,862人)。昨年比12人増。式への参加率は86.8%で昨年よりも1.9上昇した。
寒中水泳は、あいにくの雨に見舞われたが、新成人13人を含む6〜70歳の男女90人が参加した。
気温4度、水温6度と冷え込む中、参加者は準備体操をしてから次々と川に飛び込んだ。クロールや平泳ぎなど、思い思いの泳ぎ方で川岸から約10メートル離れた折り返し地点を目指した。川から上がった参加者は体を震わせながら、仮設風呂へ足早に向かい、冷えた体を温めた。
新成人で広島県内の大学に通う蒲野紳之助さん(20)は「川の水は痛いくらいに冷たかった。新年最初のチャレンジということで、今年はこの勢いに乗ってどんどん新しいことに挑戦していきたい」と話した。
寒中水泳に合わせ、岡崎ライオンズクラブ(吉川五男会長)と岡崎さくらライオンズクラブ(細井沙夜子会長)主催の献血も行われた。会員らは献血の協力以外に、薬物乱用防止についても訴えた。また、これに合わせて骨髄ドナー登録会も開かれた。