岡崎音楽家協会の会員による「こどものためのコンサート」が19日、岡崎市六供町の甲山会館で開かれる。かつての会場だった太陽の城の閉鎖に伴い、ほぼ1年ぶりの再スタート。会員たちは「多くの子どもたちに来場してほしい」と呼び掛けている。10日にはリハーサルが甲山会館で行われた。(大津一夫)
出演はピアノの太田祐子さん、矢野智子さん、バイオリンの山村道代さん、ソプラノの本多恵さん、塚越裕恵さんの5人。
2部構成で、最初は「魔法のバイオリン」と題して、音楽好きな少年がバイオリンと出合う場面から始まる。スクリーンにお菓子や花畑が映し出され、仲間とバイオリンをめぐって話し合いながら、チャイコフスキーの「花のワルツ」などが演奏される。
ピクニックに出掛ける場面では、子ども向けテレビ番組で親しまれている「あいうえおにぎり」を歌い、オリジナルの振り付けを会場の子どもたちと一緒に楽しむ。
後半はタイスの「瞑想曲」、モンティの「チャルダッシュ」などが披露される。
開演は午後2時。入場料は大人800円(当日1,000円)、小学生以下500円(700円)、未就学児以下は無料。チケットは甲山会館、市民会館、市せきれいホール、市竜美丘会館で販売している。問い合わせは市民会館(21―9121)へ。
このコンサートは平成6年から始まった。子どもたちに生のクラシック音楽を身近に感じてもらおうと、市が主催。音楽家協会のメンバーで同コンサート委員会を組織し、企画・運営を担当。年3回開かれ、平成23年12月までの公演は53回を数えた。
今回、岡崎パブリックサービスが主催し、再び開催することになった。当面は年1回の予定。
同コンサート委員長の多和田晶子さんは、「17年間続けてきたコンサートが再開できて、とてもうれしい。今後も音楽に親しみ、聴くマナーを体験する場として、子どもたちと一緒に盛り上げていきたい」と抱負を話している。