県立岡崎商業高校の3年稲垣美乃里さんと2年河合遙香さんがこのほど、秘書検定1級に合格した。同校では4年ぶりの合格で、現役高校生が合格するのは全国的にも極めて珍しいという。(横田沙貴)
秘書検定は文部科学省認定の公的資格試験。「秘書」になるための基本知識や社会常識、マナーなどが総合的に問われる。指導者が少なく、現役高校生の合格は難しい。同校からは、稲垣さんら6人が受験した。
稲垣さんは、総合ビジネス科で検定に関連した授業もあったが、ほかの資格試験や、所属するOKASHOP部の全国大会出場などと日程が重なり、補習に参加できないこともあった。卒業後は岡崎市内の製造業の会社に事務職として就職することが決まっている。「合格できてとてもうれしい。さらにマナーが身に付いたと思います」
情報処理科の河合さんは同校受験者唯一の2年生。1年生の授業で3級に合格したあとは何冊も問題集を買い集め独学で2級を受験。準1級受験時から指導を受けている。
学校から電話で合格の知らせを受けたときには、驚いて叫んでしまったという。「今後の目標は、まず1月以降の資格試験に合格すること。余裕があれば英検などにもチャレンジしたいです」
指導した商業科の服部文彦教諭(47)は「2人ともよく頑張ってくれた。2人のこれからの成長に期待しています」とたたえた。