岡崎市城北中学校の3年生男子生徒の選抜チームがこのほど、第11回東海・北陸地区創造アイデアロボットコンテストで1、2、3位を独占。来年1月26、27の両日、東京都中央区佃中学校で行われる全国大会に出場が決まった。校内大会を行って改良を重ねてきた自信を胸に、第1位の文部科学大臣賞を目指す。(岩月健)
コンテストには「授業内部門」と「応用部門」がある。同校は授業内部門に出場する。ロボット製作は「エネルギー変換」の単元で電気エネルギーを動力に変える授業で行われる。授業のねらいを担当の山田義仁教諭は「エネルギー変換の原理をロボット製作という作業を通して理解し、ものづくりの楽しさや難しさを体験するのが目的です」と話す。
ロボット製作には、本体のサイズが縦・横・高さ30センチ以内、モーター3基で左右の車輪とリフトを単三乾電池2個で動かすという規定がある。2チームで対戦。20個の紙玉を自陣から相手陣内に送り込み、60秒の試合時間終了時点で自陣の紙玉が少ないチームが勝ち。自陣に送り込まれた相手の紙玉を送り返しても良い。
試合に勝つにはロボットの移動スピードやリフトの性能を高めることが必要。生徒たちが工夫改良する機会として校内ロボコン大会を数回開催した。生徒の1人は「改良したロボットが順位を上げてくれると自信になり、もっともっと良くしたいと考えることができました」と熱中ぶりを話した。
全国大会では東海・北陸大会で使用したロボットをそのまま使う規定があり、性能アップができない。「4人のチームワークが勝敗に影響するのでリモコン操作の練習を重ねて日本一になりたい」と全員が意気込んだ。
全国大会は全日本中学校技術・家庭科研究会の主催で13回目。全国8ブロックから部門ごとに各4チームの計32チームが出場する。
全国大会に出場するのは次の皆さん。