岡崎市連尺小学校で27日、筑前琵琶旭幸会の松平旭幸会長(80)ら3人を講師に招き、琵琶の体験会が開かれた。岡崎文化協会の和楽器演奏講師派遣事業の一環で、6年生84人が参加した。
はじめに、松平会長と会員2人が、模範演奏として徳川家康と大樹寺にまつわる「大樹寺挿話」を披露。演奏が終わると、琵琶の仕組みや筑前琵琶と薩摩琵琶の違いについて、簡単に説明した。
この後は、児童全員が実際に琵琶を体験。松平会長らから琵琶の持ち方、弦の押さえ方、撥のはじき方などの指導を受けながら、伝統曲の「さくら」を練習した。
「今の子どもは音感がいいので、少し教えるだけで面白い音を奏でます。小さいうちから、日本の伝統楽器に興味を持ってくれるのはうれしいですね」と松平会長。
琵琶を体験した森川啓吾君(11)は「想像していたよりも、琵琶が重かった。松平さんたちは長い曲を弾いても平気だったからすごい」と話した。(大山智也)