平成23年度の県立学校アクティブチャレンジ事業(県立学校教育活動活性化推進事業)の研究校に指定された県立岡崎北高校の吹奏楽部が11日午後2時から、岡崎市民会館で中間報告を兼ねた演奏会を開く。テーマは「和楽器と吹奏楽の融合」。岡崎市を中心に活動する「和太鼓 零-ZERO」もゲスト出演する。入場無料。(大山智也)
指定を受けて、日本の伝統楽器の和太鼓を取り入れた演奏をしようと1年半、岡崎市六供町の三浦太鼓店協力のもとで部員54人が挑戦してきた。
昨年9月には、同店代表で同校の卒業生でもある三浦宏之さんが同校を訪れ、和太鼓作りを実演。また、零-ZEROのメンバーとともに和太鼓の叩き方を指導したり、楽曲への取り入れ方をアドバイスしたりした。
当日は4部構成。広瀬勇人「交響詩『森の詩』」やゾルダン・コダーイ「ハンガリー民謡『孔雀は飛んだ』による変奏曲」など、和太鼓を使わずに演奏する1部、ゲストの零-ZEROが和太鼓を披露する2部を合わせて「ビフォア」。東洋と西洋の融合をテーマに、2年生部員が英語でスピーチを行う3部。
そして「アフター」の4部では和太鼓が加わり、「北高ヒットメドレー2012」、福田洋介「祭-YAGIBUSHI Brass Rock」など4曲で締めくくる。
2年生で部長の菅沼勇弥君は「吹奏楽と和太鼓で、今までにない音楽を作れると考えています。ぜひ聴きに来てください」とPR。顧問の村田浩明教諭は「和楽器を吹奏楽に取り入れるのは珍しい試みです。演奏会で和楽器と洋楽器の音が融合する面白さを感じてもらえればうれしい」と話した。
アクティブチャレンジは25年度まで行われ、今後は三味線や尺八などほかの和楽器との合奏も目指していく。
問い合わせは同校(22―2536)へ。