東海愛知新聞バックナンバー

 10月24日【水】
亡霊が現れて話し始め…
「煙が目にしみる」

火葬場を舞台に人間ドラマ

岡崎演劇集団第82回定演
来月10、11日せきれいホール

岡崎演劇集団(浅井克彦代表)の第82回定期公演が11月10、11の両日、岡崎市せきれいホールで行われる。堤泰之さん原作、浅井さん演出の「煙が目にしみる」。“非日常的”な火葬場に“日常”が顔をのぞかせ、さまざまな人間ドラマが展開する。

高校野球部の顧問だった男性と、自営業を営んでいた男性が亡くなった。火葬場には両家の家族や親族、友人、愛人が集まった。ところが火葬されたはずの2人が亡霊になってよみがえり、生前の話を始める。

もちろん集まった人に2人の声は聞こえないが、ただ1人、野球部顧問だった男性の母親だけが2人の話を理解することができる。そこで亡霊の2人は、その母親から家族らに言いたいことを伝えてもらう…。

浅井さんは「シリアスな中にユーモアを交じえ、しめっぽいドラマをカラッと仕上げたい」と話している。

10日は午後6時30分、11日は午後2時から開演。入場料は一般1,500円、高校生・中学生700円。チケットは市せきれいホール、市民会館などで販売している。

同劇団は毎週火、木、土曜日の午後8時から10時まで、同市鴨田南町の稽古場で稽古をして劇を練り上げている。

問い合わせは同劇団の稽古場(28―3363)へ。(大津一夫)