東海愛知新聞バックナンバー

 10月23日【火】

まとめ役で物事進める

岡崎・内田新市長が初登庁

任期満了に伴う岡崎市長選に初当選した内田康宏新市長(59)が22日、市役所に初登庁した。記者会見で「不偏不党、まとめ役という立場で物事を進めていきたい」と“かじ取り役”としての抱負を述べた。(竹内雅紀)

内田市長は午前10時に登庁。東庁舎1階ロビーで女性職員から花束を贈られると笑顔になり、出迎えた職員らの拍手に手を上げて応えた。市選管の岡田庸男委員長から「市の福祉向上を目指していっそうの活躍をしてほしい」と激励を受け、当選証書を受け取った。

その後、管理職員約300人を前にして「選挙で私が掲げた政策や考えを十分理解し、英知を絞ってほしい。これまでの経緯やしがらみがあるだろうが、知恵を出し合い新しい岡崎を築いていきたい」と訓示。「皆さんの力なしにはできない。職員と二人三脚で夢と実行力のある政策を実現したい」と締めくくった。

就任会見では「昨日から全く寝ていない」とやや疲れた表情を見せながらも「訓示の原稿を書いている最中に市長になったという実感が沸いてきた」と心境を吐露。選挙戦については「岡崎人の良識と、団結心、岡崎の持つ伝統の力で勝った」と振り返った。

57.81%の投票率については「意外だった。両者の政策に大きな差異がなかったからだと思う」と分析。争点となった新文化会館について「しっかり考え直したい」と述べ、商工会議所の移転や現状の市民会館の敷地内での建て直し、立体駐車場建設などの個人的プランを明かした。

まず着手したいこととして、歴史文化遺産の掌握やツインブリッジ構想の相談、市民対話集会などを挙げた。