東海愛知新聞バックナンバー

 9月19日【水】

初の試み「和楽器体験学習」

文化協会が講師派遣
岡崎小6年生 箏(そう)の演奏に挑戦

岡崎市岡崎小学校で18日、「和楽器体験学習」が行われた。岡崎文化協会(浅井克彦会長)が初の試みとして、小中学生に和楽器への理解を深めてもらおうと、講師を派遣。事前に希望校を募集したところ、6校から応募があり、岡崎小はその第1弾。(大山智也)

この日は岡崎紀友会(高瀬紀子代表)から、高瀬さんを含む3人が講師として同校を訪問。6年生93人が、箏の弾き方の指導を受けた。

児童たちは、箏の弾き方のほか、演奏中の指の置き方などを高瀬さんから聞いた後、親指だけ爪を付けて初心者向けの「さくら」を演奏。「親指は曲げずに、伸ばしたままで弾いてください。きょう皆さんが使うのは親指だけですが、本来は他の指も使うんですよ」と高瀬さん。

児童たちは、リズムに合わせて「七、七、八。七、七、八」と弦の番号を口ずさみながら、真剣な表情で弾いた。高瀬さんとの合奏を終えると、「できた」「完璧」と歓声を上げ、成功を喜んだ。

最後には、児童たちへのプレゼントとして高瀬さんらが「さくら変奏曲」を披露。左手で弦を押して音を変化させる「押し手」などの技法を交えながら、3本の指で奏でられる音色に児童たちは聴き入っていた。演奏が終わると、この日もっとも大きな拍手を送り、締めくくった。

参加した浅井琳太郎君は「箏を弾いたことはなかったけど、やってるうちにちゃんと弾けるようになった。最後に聴いた高瀬先生の曲がすごく印象的だったので、自分もあんな風に演奏してみたい」と話した。

今後講師を派遣する学校と団体は次の通り。

  • 10月9日=奥殿小、藤本流竹千代会(三味線)
  • 11月6日=井田小、糸柳会(箏)
  • 9日=井田小、日近太鼓(太鼓)
  • 12日=美川中、岡崎邦楽アンサンブル美音(箏)
  • 27日=連尺小、筑前琵琶旭幸会(琵琶)
  • 30日=矢作西小、琴伝流琴美会(大正琴)