東海愛知新聞バックナンバー

 8月23日【木】
バレー銅メダル

■井上選手おめでとう

岡崎市が特別表彰「応援のおかげ」

ロンドン五輪バレーボール女子で銅メダルを獲得した岡崎市在住の井上香織選手(29)=デンソー=が22日、市役所を訪れた。バレーボール女子にとっては28年ぶりのメダル。「目標が達成できてほっとした」と振り返った。(竹内雅紀)

井上選手は東庁舎玄関で女性職員から花束を受け、笑顔に。「メダルは皆さんの応援のおかげです」と、集まった約200人の市民や職員にお礼を述べた。また、アーチェリー銅メダリストの蟹江美貴選手(23)と同様、柴田紘一市長からスポーツ分野での活躍をたたえる特別表彰を受けた。

井上選手は兵庫県豊岡市出身。身長183センチのセンター。全日本女子が銅メダルを獲得した2年前の世界選手権で活躍したが、その後は肩の故障に苦しみ2度の手術を経験。「不安が大きかった。五輪に間に合って良かった」。ロンドン五輪ではスーパーサブとしてチームを支えた。

所属チームの練習拠点は西尾市。隣接する岡崎市に住み始めたのは、元スキー選手で現在は市内でマッサージ店を営む夫・岡本哲義さん(43)と結婚した平成20年から。全日本女子では珍しい既婚者だ。「岡崎はバレーボールが盛んなまち。これを機に子どもたちがさらにバレーボールに取り組んで発展してくれるとうれしい」と期待を寄せた。

■「少し休みたい」

20日の東京・銀座でのパレードに参加。「人の多さにびっくり。帰国してから『すごいことをしたんだ』と実感した。チームワークで勝ち取った銅メダルだった」と喜んだ。今後については「心と体を少し休めたい。所属チームで日本一になるのが当面の目標」と話した。