岡崎市の観光武将隊、グレート家康公「葵」武将隊が初の舞台公演「ROAD〜この命徳川のために」(9月15日、市せきれいホール)に向けて、稽古を積んでいる。本番まで残り1カ月を切った17日は、初めてエキストラも参加。武将隊メンバーが演技指導を行いながら重要なシーンを繰り返し練習した。(竹内雅紀)
演劇「ROAD」は、徳川家康が苦しんだ三河一向一揆がテーマ。三河武士団の結束を強固にし、「堪忍」の基礎にもなった争乱をシリアスに演じる。脚本は酒井忠次、演出は徳川家康が担当。
17日は、武将隊9人全員が稽古前に徳川家菩提寺の大樹寺(鴨田町)を訪れ、公演の安全祈願を行った。場所を本番と同じ市せきれいホールに移してからの稽古では、三河一向一揆と関ヶ原の戦い前夜の宴のシーンを集中的に練習した。
一向一揆の場面には、農民役に岡崎きらり隊がエキストラで出演。約半数が当日の衣装で臨み、家康役の小澤寛さん(62)からアドバイスを受けながら演技やせりふ、立ち位置、間の取り方、音合わせなど細かい点に注意を払いながら「OK」が出るまで反復した。エキストラには愛知戦国甲冑(かっちゅう)隊なども出演する。また、和太鼓「零」が音楽と合わせて演奏するシーンもある。
小澤さんは「本番まで1カ月を切った。静と動を明確にしてメリハリのある演技を心掛けている。観客と一体となった、岡崎でしか見られないパフォーマンスを披露したい」と意気込んでいる。
当日は2部構成。第1部で演劇、第2部は演武とふれあいタイム。昼の部は午後1時30分、夜の部は午後6時から。全席指定。17日現在、970席中903席(93.1%)が売れ、残り67席はすべてA席(2,000円)。チケットは市せきれいホールか岡崎公園で販売している。問い合わせは、三河武士のやかた家康館(24―2204)へ。