東海愛知新聞バックナンバー

 8月11日【土】

■岡崎・生徒市議会 6分野で質問と提案

投票率上昇 miso-1グランプリ など

岡崎市内の中学校19校の代表が市政について提案や質問を行う「生徒市議会」が10日、市議会議場であった。この日限定で“議員”となった生徒たちは6分野で、市の考えを尋ねた。(竹内雅紀)

19校から3人ずつ計57人が出席。各校とも代表生徒1人が登壇した。理事者側は、柴田紘一市長をはじめ、武田憲明、中安正晃両副市長、16部局の部長級職員が顔をそろえた。

テーマの6分野は「岡崎アピール」「市制百周年イベント」「街づくり」「防災対策」「ふれあい」「エネルギー」。

城北中は選挙の投票率上昇策として、期日前投票所の拡充や投票済証を商業施設などで交換できる制度、六ツ美北中は4年後の市制百周年に全国の味噌グルメの優劣を競う「miso-1グランプリ」開催、竜海中は名鉄東岡崎駅に100の大型モニター設置―を提案した。

また、今月25日に東部地域交流センターがオープンすることを受けて地元の東海中が、館内での絶滅危惧種の育成や東西南北の4つの地域交流センターにキャラクターをつくって特色を出すことを提案したほか、東日本大震災の風化を恐れる福岡中は「絆の日」を設けて被災地に味噌の贈り物をする交流事業を提案した。

柴田市長は「活発な議論で市議会議員顔負けの提案に感心した。私たちでは気付かないアイデアが中学生にはあり、うれしく思う。今後も市政へ関心を持ち、参画してほしい」と講評した。

生徒市議会は今年で40回目。昨年は7つの提案が市政に反映されている。