岡崎の夏の風物詩となっている花火大会がきょう4日、殿橋下流の乙川と矢作川の河畔で開かれる。乙川右岸河川敷に設置された桟敷席1,670升や対岸、殿橋に多くの観衆が訪れ、打ち上げられる約2万発の花火が真夏の夜空を彩り、魅了する。雨天決行だが、荒天時は翌5日に順延。(竹内雅紀)
花火大会の開催を告げる8号玉5発が午前9時に矢作川左岸で打ち上げられ、午後6時50分のオープングまでに8号玉が20発、4号玉が90発上がる。
オープニング後は、大仕掛花火、「千笛万雷光と音のファンタジー」と題した笛雷スターマイン、4号玉100発、乙川の水上から放たれる水上スターマインが続き、鮮やかに開幕を飾る。
音楽に乗せて打ち上がるメロディースターマインは午後7時35分と8時42分。7時39分からは岡崎花火組合百花園コンクールがあり、組合加盟5社による各種スターマインが連続して上がる。
昨年までは県選抜百花園コンクールの名称で8社による競演だったが今年から変更。それぞれのスターマインが迫力を増し、審査員も県観光協会から桟敷席の協賛者に変わる。
人気の金魚花火は7時52分から、銀色の火の粉が300メートル降り注ぐ銀滝は8時22分から。後半のメロディースターマインからの約20分間は圧巻。超大仕掛花火、創作スターマイン、水上百花園、ジャンボスターマインなどが続く。最終の大スターマインは8時56分。
市観光課によると、64回目を迎える今年の花火大会への協賛社は昨年よりも増加。スターマインなどのボリュームや質が向上しているという。自動車関連産業の土日操業の影響があった昨年よりも3万人多い約48万人の観衆を見込んでいる。
河川敷付近以外の花火ビュースポットとして、岡崎公園の駐車場、観光バス駐車場(3時〜)、岡崎中央総合公園が開放される。花火に関する情報は専用ダイヤル(0180―99―1133)で確認できる。雨天開催情報は午前11時から。
午後7時から8時49分までは、菅生神社前の乙川に浮かぶ2隻の鉾(ほこ)船から手筒花火や乱玉、金魚花火が披露される「菅生神社奉納花火」もある。