NPOおかざきの自然環境を考える会(石原明夫理事長)は27日、岡崎市東阿知和町の活動拠点に、関連する市民団体の竹炭のやつぎ(鳥羽輝子代表)と福祉施設・希望の家の利用者を招き、竹炭づくりの研修と窯出しを行った。考える会と竹炭のやつぎにこのほど、独立行政法人福祉医療機構(本部東京)から社会福祉振興助成金約180万円が交付されたのに伴い、関係者に報告を兼ねて行われた。(大津一夫)
約40人が参加。最初に石原さんが助成金交付の経緯を説明。続いて竹の選び方と焼く方法を紹介し、今月17日に焼いた竹炭を取り出した。このあと流しそうめんを味わいながら、考える会の中根一夫さんのハーモニカ演奏を楽しんだ。
考える会は平成22年、高齢者の健康づくりと環境保全を目的に設立。会員は21人。活動拠点には2基の窯があり、根石学区の老人クラブ、西部長栄クラブの会員が月2回、藪(やぶ)から竹を切り出して焼き、できた竹炭を福祉施設などに提供。施設の利用者が消臭剤などに加工し、販売している。活動拠点には畑もあり、会員のお年寄りらが野菜の栽培を楽しんでいる。
竹炭のやつぎは15年前、知的障害のある人の保護者、ボランティアで発足。会員は11人。同市八ツ木町に宿泊できる施設と窯があり、竹炭づくりを通して交流している。
考える会の石原さんは「今後も竹炭の品質向上を目指すとともに、竹藪の間伐を進め環境保全に努めたい」と話す。竹炭のやつぎの鳥羽さんは、「助成金交付はありがたい。これまで借りていた道具を自分たちで購入し、竹炭づくりに力を入れたい」と感謝していた。