東海愛知新聞バックナンバー

 7月25日【水】

■市税収入3年ぶり増加

岡崎市が昨年度決算
病院・水道は連続黒字

岡崎市は24日、平成23年度の決算概要を発表した。一般会計の歳入は1,124億1,387万円(前年度比9.0%減)、歳出は1,079億7,810万円(同9.5%減)で、今年度への繰り越し財源を差し引いた純剰余金は32億4,423万円(同10.4%減)となった。企業会計では、病院事業が3年連続、水道事業が14年連続の黒字決算だった。(竹内雅紀)

一般会計の歳入では基軸の市税収入が631億8,991万円(0.5%増)で、20年度以来3年ぶりに増加。主な要因は固定資産税やたばこ税の増加。たばこ税は、22年10月の値上げで買い控えていた愛煙家の消費が戻ったためとみられる。個人市民税は1.1%減の229億6,137万円、法人市民税は3.0%減の44億9,107万円。景気動向はほぼ横ばい。

歳出を性質別にみると、普通建設事業費が、新一般廃棄物中間処理施設の建設がピークを過ぎ、翔南中の用地取得が終わったことで56.6%減の112億6,178万円。決算規模が前年度を下回った大きな要因となった。

純剰余金は23億円を財政調整基金に積み立て、残りは今年度の補正財源として活用する。

企業会計では、病院事業が入院、外来患者数が前年度よりも減少したが、診療報酬改定などで8億4,036万円の純利益。水道事業は9億6,065万円の純利益だった。

特別会計は、下水道特別会計の企業会計移行に伴い、純剰余金が24億756万円(同68.6%増)と大幅に増えた。