東海愛知新聞バックナンバー

 7月14日【土】
愛産大三河高でロンドン五輪壮行会

■アーチェリー代表 蟹江美貴選手

ロンドン五輪アーチェリー女子日本代表で岡崎市出身の蟹江美貴選手(23)=ミキハウス=が13日、母校の愛産大三河高校の壮行会に出席し、抱負を語った。蟹江選手はこの日、同市役所も訪れ、柴田紘一市長に出場を報告した。(竹内雅紀、大山智也)

壮行会には全校生徒1560人と教職員らが参加した。五輪公式ウエア姿の蟹江選手は、恩師で日本オリンピック委員会(JOC)ナショナルコーチの新海輝夫さん(55)とともに登場。杉浦三雄校長から「五輪出場おめでとうございます。本校の卒業生が五輪選手になり、応援できるのは夢のようです。メダルを獲得できるよう応援しています」と激励を受けた。

新海さんが蟹江選手のプロフィルと、高校在学時代のエピソードを紹介。蟹江選手は「私はあまり緊張しない性格なので、それを武器に笑顔で頑張ります。悔いが残らないよう、メダルを持って帰ってきたいです」と意気込みを語った。

蟹江選手は岡崎市東海中でアーチェリーを始め、高校総体で団体優勝。名門・近畿大進学後に韓国人コーチの指導でフォームを改造し、全日本選手権優勝やアジア選手権団体優勝などで頭角を現した。

今年6月の米国で行われた五輪最終予選団体戦では、グルジアを破って3位になり五輪切符を手にした。「目標が達成できて本当にうれしくて、ほっとしました」と振り返る。

アーチェリーを始めたきっかけは「もともと運動が苦手でしたが、かっこいい運動部にあこがれていました。アーチェリーの弓を見て面白そうと思って入部しました」と答え、「地味だけど、1本の矢に集中する繊細なところが魅力です」と話した。

個人戦は27日午後1時(日本時間同日午後9時)、団体戦は29日午前9時(日本時間同日午後5時)にスタートする。