岡崎市米河内町の新東名高速道路青木川橋の工事現場に27日、今年も同市常磐東小学校の6年生がこいのぼりを揚げた。
同校のグラウンドから約85メートルの高さにある同橋にこいのぼりを設置する試みは、昨年の6年生が「橋にこいのぼりを飾れば学校が楽しくなる」と企画。現場責任者が快諾し実現した。同橋は来年夏前に工事が完了する予定で、今回が最後になる。
今年は学区社教委員会と総代会も協力し、約250本のこいのぼりが集まった。工事関係者が事前にポールを25本設置。橋面から橋脚下部にひもを張り、集まったうち約150本を同橋に飾った。
6年生13人は5班に分かれ、5本のポールにこいのぼりを1人1本ずつ付け、工事関係者に協力してもらいながら揚げた。
こいのぼりが風に乗って元気よく泳ぎ始めると、児童や工事関係者、同行した教師、地域住民らから歓声が上がった。
こいのぼりを揚げたあとは、85メートル下の同校グラウンドに向かって「おーい」と声を掛けたり手を振ったりした。返事が返ると子どもたちが笑顔になった。
太田有希乃さんは「(こいのぼり設置が)最後だと思うと残念ですが、自分たちで揚げることができてうれしい。いい思い出になりました」と話した。(横田沙貴)