東海愛知新聞バックナンバー

 3月18日【日】
きょうまで

■“伝統の技”アピール

おかざき匠の会
長誉館で10周年イベント

おかざき匠(たくみ)の会(三浦宏之代表幹事)の発足10周年記念イベントが17日、岡崎市中町の長誉館で始まった。「江戸のふるさと岡崎『つなげる匠、つなげる想(おも)い』」をテーマに、伝統の技を披露しながら、市民と職人が交流していた。きょう18日まで。岡崎商工会議所と共催。(大津一夫)

異業種間の交流を進めようと平成13年、会員41人でスタート。会員は現在49人に増え、毎月1回例会を開き、お互いが講師になって伝統技術を紹介したり、情報を交換したりしている。

平成17年の愛知万博に出演し、昨年3月には東京・青山で「江戸のふるさと岡崎」をテーマに展示会を開催した。

初日のこの日はオープニングセレモニーがあり、代表幹事の三浦さんは「異業種間の交流の場にと発足して10年が経ちました。厳しい環境の中で、伝統の技をどのように次の世代に残していけるかを勉強しています。きょうは、ゆっくり楽しんでください」とあいさつ。「和太鼓零〜ZERO」が演奏を披露して開催を祝った。

会場には石製品、和太鼓、切り絵、竹矢、三河仏壇、表装の実演コーナーが設けられ、市民が興味深そうに見学。石の一輪挿し、消しゴムのスタンプ作り、金箔(きんぱく)タイルの絵描き、油しぼり、木彫の体験コーナーでは、子どもたちが職人に教えてもらいながら伝統技術を学んでいた。

「匠食堂」も開店。「匠の煮味噌(みそ)」(200円)、「匠のまぜそば」(200円)などが人気を集めていた。

このほか、グレート家康公「葵」武将隊の演武や、夕方には和ろうそくを灯して東日本大震災の被災地復興を祈り、ジャズボーカリストの今岡友美さんのライブもあった。

50歳代の男性は、「会員の皆さんが誇りを持って仕事をしていることを知りました。こうした伝統技術を多くの市民に発信してほしい」と話していた。

きょう18日も引き続き実演や体験ワークショップ、会員が講演する「匠の“ちょっとイイ話”」、屋外では和太鼓演奏、武将隊の演武がある。午前10時〜午後5時。


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