幸田町菱池で16日、JR相見駅の完成式典が開かれ、自由通路の渡り初めが行われた。大須賀一誠町長は「100年の時を経て、皆さまの深い思いがこもった相見駅が開業することは、非常に感慨深い」とあいさつした。相見駅は、きょう17日のダイヤ改正に合わせ、開業する。(横田沙貴)
相見駅は、明治33(1900)年から構想のあった“100年越し”の悲願。町を挙げて駅の誘致が行われ、努力が実を結んだ。
式典には、近隣の岡崎市、西尾市、蒲郡市の関係者らをはじめ164人と、最寄りの北部中学校生徒、県立幸田高校吹奏楽部員らも参加。また近隣住民も詰め掛け、会場になった東口の駅前広場には600人以上の人が集まった。
幸田高校吹奏楽部のファンファーレに合わせ、大須賀町長、池田久男町議会議長らがテープカット、近藤徳光前町長らがくす玉を割った。町内の環境と都市交通のイメージキャラクター「えこたん」の着ぐるみも現れ、盛大に祝った。
町内の3世代家族6組が駅の東西をつなぐ約40メートルの自由通路を渡り初めしたあと、町民らにも開放された。散歩で訪れた同町わしだ保育園の園児も物珍しそうに歩いていた。