岡崎市北部の飲食店経営者らが団結し、5月18日に「岡崎きた・食べ飲み歩き天国・ストリート」(おかきたストリート)を開催する。チケット制で食べ歩き、飲み歩きを楽しむ「バル」。市内では交通の便がいい名鉄東岡崎駅周辺と康生地区で2度「おかざきバル」が開かれ、人気を集めた。北部地域はバス以外に公共交通網がないが、経営者らは「個人店が持つ地域密着性で勝負したい」と意気込んでいる。(今井亮)
おかきたストリートの開催エリアは、国道248号の上里2丁目交差点を中心とした東西約1.3キロ、南北約300メートル(上里、百々、大門地区)。チケット料金はおかざきバルと同じく、前売り3,500円(当日4,000円)に設定し、5店舗で“一品一ドリンク”が楽しめる。
エリアには個人経営を中心に飲食店約100店が軒を連ねている。昨年10月28、29日に開催された「第2回おかざきバル」の参加店舗数(28店)を上回る30店の参加と、3500人の集客を目指す。
今年1月、実行委員会を立ち上げ、実行委員長を務める「club R」(百々町)代表の天野義之さん(42)と、副実行委員長の「串揚げ居酒屋marumi」(百々西町)店主の青山哲也さん(40)は、「カリヤンナイト」(刈谷市)なども参考にした。「岡崎最大のバルを目指して地域の活性化を図りたい」と開催に期待を寄せる。
8日は、天野さんと青山さんが参加を呼び掛けた飲食店代表者らへの説明会を開き、23人が集まった。
参加者には開催主旨と、おかざきバルの実績を踏まえて練られたチケットの販売システム、来店客の受け入れ体制などを説明。天野さんは「店の存在すら知らなかった来店客が1人でも増えることに意義がある」、青山さんは「目的は地域の発展。集まった皆で盛り上げたい」と賛同を求めた。
説明会終了後、実行委員の1人は「バス以外は最寄り駅がない不利な条件に挑戦し、成功すれば新たな前例になる」と意気盛んだ。