岡崎ジュニアシンフォニックバンドと、仙台市八軒中学校吹奏楽部合唱部が共演する「さわやかコンサート」が3月26日、岡崎市民会館で開かれることが決まった。同バンドと、NPO法人GハーモニーABCDE(寺澤みゆき理事長)、岡崎パブリックサービスが共催。岡崎と東日本大震災の被災地・仙台の中学生が音楽を通じて交流する。(大津一夫)
八軒中吹奏楽部合唱部は、全国大会の常連として知られる。東日本大震災後の3月19日、同校に避難している被災者を勇気付けようと学校でコンサートを開き、「あすという日が」を歌った。その後も仙台市内の街角で歌い、大きな反響があった。
当日は、八軒中の約40人と、岡崎シンフォニックバンドに所属する市内10中学校から約100人が出演。岡崎の中学生、八軒中の生徒たちが単独で演奏したあと、SMAPの「オリジナルスマイル」や「ワシントンポスト」などで共演する。
演奏会のあと交流会が開かれ、八軒中の生徒が被災地の現状を紹介。震災のことなどを中学生同士で話し合う。この日、八軒中の生徒は同バンドの生徒たちの家に宿泊する。
コンサートには仙台シティFMのパーソナリティー、よのすけさんも来場。当日の模様は4月6日午後11時30分から同FMで放送される。
岡崎シンフォニックバンド代表で岩津中学校教諭の梅村弘美さんは、「八軒中吹奏楽部合唱部は2つのことを一緒にやっている珍しいクラブ。震災で苦しい思いをしながら、音楽を支えに頑張っている姿は、岡崎の生徒たちにも勇気を与えるはず。今から楽しみです」と話している。
コンサートは入場無料だが整理券が必要。3月10日から市民会館と市竜美丘会館、市せきれいホールで配布する。
岡崎市内を中心にした大学生のボランティア団体「ダッシュマン」(小野田祐士代表)は、震災直後からさまざまな活動を展開。「東海地方の声を現地に届けよう」という学生の声に応えて、同団体を支援しているGハーモニーでは昨年7月から、仙台シティFMの30分番組「にっぽん元気スタジオ」の企画を担当。ダッシュマンのメンバーが制作した番組を放送している。
こうした中で、岡崎と仙台の生徒たちの交流の輪を広げてもらおうとコンサートが企画された。