東海愛知新聞バックナンバー

 2月21日【火】
岡崎市が当初予算案

■一般会計1117億

大型事業ピークで2年ぶり増

岡崎市は20日、平成24年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比3.0%増の1,117億3,000万円、特別会計は同11.7%減の566億4,987万3,000円、企業会計は同55.0%増と大幅に伸びて481億5,466万円、総額は同6.3%増の2,165億3,453万3,000円。前年度以上に厳しい財政状況の中、東岡崎駅周辺整備や翔南中学校新設などの大型事業がピークを迎えることから建設事業費が増加し、積極型の予算となった。柴田紘一市長は「安心して住み続けられる岡崎の実現に向け、着実に歩みを進める予算」と名付けた。(竹内雅紀)

一般会計は2年ぶりに増加し、過去3番目の規模。歳入の軸となる市税収入は1.7%減の605億5,763万8,000円。市民税は個人がほぼ横ばい(1.0%増)の227億8,866万3,000円、法人は東日本大震災や円高、タイの洪水、欧州経済危機などにより企業収益が悪化して11.7%減の35億7,991万7,000円。たばこ税は値上げの影響も少なく大幅な税収減にならないことから27.0%増の21億3,652万4,000円を見込んだ。

財源不足分は基金からの繰り入れや市債発行で賄う。財政調整基金から過去最大の48億9,000万円を切り崩し、市債は67億1,400万円を発行する。

歳出は大型事業が目白押し。年度内に完成予定の東岡崎駅橋上東改札口の工事費に16億6,181万円1,000円、25年4月に開校予定の翔南中学校建設費には23億6,376万6,000円。この2事業(計40億2,557万7,000円)が一般会計増額の要因ともいえる。このほかに、ホタル学校や東部地域交流センター、道の駅藤川宿、旧本多忠次邸などが年度内にオープンする。

■五万石おどり・みこしなど休止
■武将隊は継続

新規事業は中小企業ものづくり応援事業費補助に3,000万円、就労サポートセンター運営費698万4,000円、旧セルビの跡地購入費6億6,920万円など33事業。国の緊急雇用対策事業だったグレート家康公「葵」武将隊は市が予算計上し、4,967万1,000円とした。

一方で廃止は22事業。8月の観光夏まつりに行われていた五万石おどり・みこし、よさこいinおかざきは休止に。代わりに観光イベント検討調査委託費に152万3,000円を盛り込んだ。

下水道事業会計が特別会計から企業会計に移行したため企業会計は過去最大となった。病院事業は新棟建設費などが盛り込まれ12.8%増の237億4,752万6,000円。

下水道事業会計が外れた特別会計は減少。12月末で閉館する桑谷山荘の減少分も影響した。


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