東海愛知新聞バックナンバー

 2月19日【日】

■カンボジアの学校に図書館

幸田LC山本会長ら開館式に出席

幸田ライオンズクラブ(山本冨夫会長)はこのほど、支援しているカンボジア王国シェムリアップ州トラキエット村にあるトラキエット小学校に図書館を完成させた。今月8日、同クラブ会員ら10人は同校を訪れ、開館式に出席した。(横田沙貴)

■元会長清水さんの遺影も

完成した図書館は、平屋でレンガ造り。外壁は黄色で、柱がオレンジ色に塗られ、瓦葺(ぶき)。床面積は69平方メートル。真新しい館内には現地の辞書や絵本など約300冊が収められている。

式には、山本会長らと児童のほか、ワット・ワン校長やシェムリアップ州のプラ・ルオム教育長、トラキエット村のジップ・タイム村長ら来賓を含め約1000人が参加。山本会長は児童を前に「一生懸命勉強して、カンボジアを牽(けん)引する立派な人になってください」とあいさつした。

同行したフルート奏者の夏目佳枝さんや、シェムリアップ市のワットポー小学校の音楽隊の演奏などがあり、テープカットが行われた。山本会長は、同クラブ第40代会長の故清水七郎さんの遺影を抱いてテープを切った。清水さんは、同小の完成直前の平成20年12月に亡くなり、遺言で遺産のうち約100万円を建設費に充てた。この功績をたたえるため、図書館には清水さんの写真が飾られている。

図書館が開放されると、児童は次々に棚に並んだ本を手に取り、館内には児童が音読する声が響いた。

また、幸田町坂崎小、同豊坂小、県立幸田高校からの楽器や文房具、版画などをトラキエット小の子どもたちに渡した。子どもたちは「オークン!」とお礼を述べ、作文と絵をプレゼントした。「オークン」はカンボジアの公用語、クメール語で「ありがとう」という意味。

また、同クラブに対して、ワン校長、ルオム教育長、タイム村長連名の感謝状が贈られた。式の後には、マンゴーの苗木10本の植樹も行われた。


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