東海愛知新聞バックナンバー

 2月15日【水】
東北大金属材料研と岡崎市

■100周年同士 連携に意欲

岡崎市の名誉市民で鉄鋼の父と呼ばれた本多光太郎氏が創設した東北大学金属材料研究所の新家光雄所長(60)らが14日、柴田紘一市長を表敬訪問した。4年後に創設100周年を迎える研究所は、創設者の出身地である同市と今後、連携したいという意思を示した。(竹内雅紀)

■学術協定に言及

同研究所は大正5(1916)年4月に創設。大学内にある5つの研究所の中で最も古い。本多氏の影響で初期は鉄鋼研究が主だったが、今では金属全般や非金属まで研究領域を広げている。キャンパス内には本多記念館がある。

新家所長は西尾市出身で県立岡崎高校卒。100周年に向けた実行委員会を昨年立ち上げた。「高校時代に下宿をしていた岡崎には親しみや思い入れがある。せっかくの機会なので何か連携できたらと思う」と述べ、学術協定の締結などについて言及した。

4年後は岡崎市も市制100周年を迎える記念すべき年。柴田紘一市長は「本多氏は岡崎の誇り。何か協力できることがあれば検討したい」と答えた。

同研究所は、岡崎市東公園内にある本多光太郎資料館とキャンパス内の記念館とで企画展の同時開催や、合同の講演会を行うことに意欲的な姿勢を示している。


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