東海愛知新聞バックナンバー

 2月10日【金】

■糖尿病 初の“出張講座”

岡崎市民病院の医師、看護師ら
食後の血糖値測定も実施

岡崎市民病院の医師や看護師ら9人が9日、同市鴨田町にある大樹寺学区市民ホームで市民約70人に糖尿病について解説し、予防を呼び掛けた。同病院の医師らが自ら出向いて活動を行うのは初めて。(竹内雅紀)

この日は、多くの人が昼食を済ませた後の午後1時30分スタートということもあり、開始前に参加者の食後の血糖値を測定した。

渡邉峰守内分泌・糖尿病内科部長は「血糖値は、空腹時が70〜110、食後は140以下が理想です。糖尿病はすい臓の疲弊が原因の病気。国内では890万人、予備軍を含めると2210万人。合併症を起こしやすいので体に負担をかけない生活を送ってください」と説明した。また、肥満、喫煙、動物性脂肪の取りすぎ、運動不足を糖尿病になりやすい原因として挙げた。

■「ためになった」

このほか、臨床検査技師による食後血糖値の説明や看護師の糖尿病クイズもあった。参加した60代の女性は「とてもためになる話ばかり。今後もこのような企画を積極的にやってほしい」と満足げだった。

地域医療連携室の小林靖室長は「初めての企画としては良かったと思う。市民の皆さんの反応を見ながら進めたい」と、次回以降の開催に意欲的だった。


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