岡崎市は6日、まちづくりを推進するために景観法を利用した景観計画を策定した。施行には条例改正が必要で、市議会3月定例会に条例改正案を上程。可決されれば、7月1日に施行される。
計画では、市全域を景観計画区域に指定し、緩やかな基準を設定。高さ18メートル、または延べ面積1000平方メートル以上の新築物件は、敷地の100分の5以上の緑化面積が必要と規定している。また、八帖地区、藤川地区、大樹寺三門から岡崎城が見渡せる直線の眺望(ビスタライン)の3カ所は、重点地区に指定。地区ごとに基準を設けて、眺望景観の保全を行う。
長さ約3キロのビスタライン上には江戸時代から慣習で高い建造物が立っておらず、法整備がない状態で景観が守られてきた。今後は法整備することで景観を守り、まちづくりを進めようという狙いがある。
対象物件の届け出は都市計画課へ。計画に違反した場合の罰則規定は、今後検討するとしている。