東海愛知新聞バックナンバー

 1月13日【金】

■3月末でエコシール制度終了

岡崎市 レジ袋削減などに成果

岡崎市は12日、環境に優しい行動に対してエコシールを交付する制度を3月末で終了すると発表した。レジ袋有料化制度の導入でシールの交付枚数が激減したことや、市民によるボランティア清掃が定着してきたことが主な要因。10年間続いた環境保全活動推進制度に終止符が打たれる。(竹内雅紀)

エコシール制度は平成13年10月にスタート。資源回収やボランティア清掃などのエコボランティア行動、過剰包装拒否やマイバッグ持参(レジ袋拒否)などのエコグリーン行動に対して、1人1枚(団体の場合は人数分)交付されている。1枚5円換算。20枚たまると市内100店舗以上で100円券、80枚たまると市内4店舗で500円券として商品を購入でき、市役所ごみ対策課や各支所では、たまった枚数に応じてエコバッグやトイレットペーパー、ごみ袋などの物品と交換ができる。

制度開始当初はシールの交付枚数は200〜300万枚台で推移し、ピークは平成20年度の400万枚弱。多くはマイバッグ持参によるエコグリーン行動だった。しかし、21年3月1日に78店舗でスタートしたレジ袋有料化制度では、多くの店舗がマイバッグ持参によるエコシール交付を取りやめたことから、シールの交付枚数が急激に減った。22年度は約13万枚で、多くはエコボランティア行動が占めた。レジ袋辞退率は平均で90%を超えており、袋削減には一定の効果が表れている。有料化制度には23年8月1日現在で、88店舗が参加している。

シールの交付は3月末で終了するが、7月31日までは物品交換や100円、500円券の使用が認められている。また、市はボランティア清掃を行う団体には、ごみ袋の無償提供やごみ処理手数料の減免、現地でのごみ収集などの支援を継続するとしている。


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