岡崎商工会議所の「ものづくり基盤人材育成事業」の発表会が10日、同商議所で開かれた。
県立岡崎工業高校の2、3年生36人が13グループに分かれ、昨年の夏休みに市内の製造業13社に派遣された。各社で旋盤、溶接、電気配線、3D-CADなどを経験した生徒たちは、研修内容をスライドで発表。「プロの考え方やアイデア、専門的知識を学んだ」「長年の経験に基づく仕事の速さや的確さに脱帽した」などと感想を述べた。
同事業は、同商議所が岡崎工業高校と連携し岡崎の産業界を担う人材を育成しようと実施している。平成19年度から3年間実施された国や県の「愛知版クラフトマン21推進事業」を同商議所が独自に引き継ぎ、22年の4月にスタート。
生徒の技術研鑽(けんさん)だけでなく、研修先の企業に見込まれて就職内定が決まるなど、生徒を受け入れる企業側の人材発掘にも一役買っている。(今井亮)