今年のプロ野球セ・リーグを制した中日ドラゴンズの主力4選手が26日、岡崎市南中学校体育館で開かれた中日新聞販売店主催の野球教室に参加した。セ・リーグMVPの浅尾拓也投手(27)や最多勝、最優秀防護率二冠の吉見一起投手(27)ら、あこがれのプロ野球選手の登場に小中学生は目を輝かせていた。(竹内雅紀)
野球教室は、中日新聞竜美ヶ丘専売店、同羽根専売店、同光ヶ丘専売店、同岡崎戸崎専売店、同岡崎大平専売店の5店舗が主催。中日ドラゴンズからは浅尾、吉見両投手のほかに、山井大介投手(33)、堂上直倫内野手(23)が“先生”として指導に当たった。
主催者を代表して羽根専売店の田中暉登社長は「一流の選手たちが来てくれました。皆さん楽しんでください」とあいさつ。山井投手は「天候が悪く体育館になってしまいましたが、疑問に思うことは何でも聞いてください」と呼び掛けた。
練習はバッテリー組と野手組に分かれて行われた。バッテリー組では、キャッチボールの仕方を3投手が指導。投げ方やボールの握り方、速球を投げるコツなどを丁寧に教えていた。
浅尾投手は「中学まではストレートだけでいい。腕を思い切り振って、マウンドでは冷静に」、吉見投手は「コントロールをよくするには、的を作って繰り返し練習すること」、山井投手は「抑えるという強い気持ちを持って臨んで」とアドバイス。
堂上内野手はバットを持って正しいスイングを伝授。立ち位置や目線の位置などを指摘し、「体が前のめりにならないように気をつけて」と助言した。
竜美丘小4年の加藤幹大君(9)は「あこがれの浅尾選手に教えてもらえてうれしい。将来は信頼される投手になりたい」と喜んでいた。
このほか、サイン会や握手会、抽選会もあった。野球教室に参加した児童、生徒の保護者らも交じって大いに盛り上がり、会場は熱気に包まれていた。