岡崎市北中学校の3年生8人が19、20の両日、宮城県石巻市を訪れた。中里小学校の仮校舎で学校生活を送る湊中学校生徒と交流し、被災地の現状を見た。12月には全生徒に現地の様子を報告する。(大津一夫)
3年生は7月の総合的な学習の時間に、「自分たちにできることは」と話し合い、支援プロジェクトを立ち上げた。教員が石巻市教育委員会に打診し、湊中学校を紹介してもらった。
プロジェクト実行委員長の常包美穂さんと副委員長、6クラスの各代表の計8人が訪れ、稲垣幸一校長ら6人が付き添った。
19日は土曜日だったが、湊中生徒代表10人が出迎えた。北中は文化祭で呼びかけた寄せ書きのパネルと、生徒たちの募金5万1,000円を寄贈した。
このあと仮設住宅で住民らと話し合い、体育センターに保管されている被災者の遺品を見学。南三陸町の志津川少年自然の家に宿泊した。翌日は仮設住宅の子どもたちにお菓子を配った。
19日夜に書いた作文で、石川知華さんは「現実をつきつけられてショックが大きかった。それでも湊中の生徒の強さ、先生の強さがとてもまぶしく思えた」と書き、「『がんばろう! 日本』という言葉を新たな気持ちで言いたいです」と結んだ。
稲垣校長は「被災地の悲しみ、苦労を学校全体に伝え、支援の輪を広げたい」と話した。
交通費などは岡崎ロータリークラブが助成した。