岡崎市はこのほど、3年ぶりに実施した市民意識調査の結果を発表した。住みやすさについては、「住みよい」「まあ住みよい」が83.2%で、多くの市民が現状の生活に満足していることが分かった。(竹内雅紀)
生活への満足度は前回(平成20年)の84.0%とほぼ同水準。住みやすさの理由では、「買い物が便利」(50.4%)、「交通の便がよい」(39.2%)、「緑や自然環境が豊か」(39.1%)が上位を占めた。「まちに魅力や活気がある」(2.7%)や「文化やスポーツの機会に恵まれている」(5.1%)、「犯罪が少なく風紀がよい」(8.0%)は低かった。
住みにくさの理由の上位は「交通の便が悪い」(59.0%)、「買い物が不便」(39.2%)が占め、住みやすさの要因にもなった買い物や交通の便は、居住地域や世代、自家用車所有の有無で分かれる結果となった。中心市街地に住む人は「まちに魅力や活気がない」(51.5%)を多く挙げた。
市政関心度は、「非常に関心がある」と「ある程度関心がある」を合わせると66.1%。前回も69.2%で比較的高い数値となった。年齢別では20代だけが「関心がない」が61.5%と過半数を超えた。関心を持ってもらうための施策としては「もっと魅力的なまちにする」(35.7%)や「いろいろなメディアを使って市政をPR」(14.1%)が挙がった。
今後の行政施策の重要度は「防災体制の充実」(78.8%)と「安全社会の構築」(76.4%)が上位を占め、東日本大震災の影響が色濃く出たとみられる。
調査は、6月1日〜7月6日に実施。住民基本台帳から無作為に抽出した20歳以上の5000人が対象。回収率は59.6%だった。