東海愛知新聞バックナンバー

 8月24日【水】

■太陽の城 来年3月末閉館

33年の歴史に幕
隣接の教育文化館跡地と一体で商業施設誘致へ

岡崎市明大寺本町の「太陽の城(同市青少年センター・児童センター)」が、来年の3月末で閉館する。同市は9月1日開会の市議会9月定例会に設置条例の廃止案を提出する。また同市は23日、既に閉館した隣接の教育文化館跡地と合わせた市有地を一体的に活用するとして、商業施設誘致の検討に入っていることを明らかにした。(今井亮)

■岡崎市、定例議会に提案

太陽の城は昭和54(1979)年5月1日に開館。欧風古城を模した外観で、30年以上にわたって余暇活動や芸術文化活動などの拠点として利用されてきた。

しかし近年は、岡崎げんき館図書館交流プラザ(りぶら)、総合学習センター、各地域交流センターなど、太陽の城と競合する他の教育・文化施設の整備が進んだ。

■「役割は終えた」

市は教育文化館跡地を含めた市有地の活用を図る上で、「一定の役割は終えた」として閉館を決めた。

太陽の城の敷地面積は3,642平方メートル。教育文化館跡地(敷地面積3,643平方メートル)と合わせた7,285平方メートルが誘致面積になる。

太陽の城は鉄筋コンクリート造り5階建てで、工事費は国、県の補助金を含め約5億1,300万円だった。

1階は児童センターとして遊戯室、児童図書室、工作室などがある。2〜5階の青少年センターは各階に視聴覚室、音楽ライブラリー、ステージ付きミュージックホールなどを備える。昨年の年間利用者は延べ13万3,227人だった。


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