東海愛知新聞バックナンバー

 8月9日【火】
災害ボランティアコーディネーター

■若い世代に実践力を

岡崎 高校生34人が養成講座

高校生に災害ボランティア支援センターへの理解を深めてもらう「高校生災害ボランティア・コーディネーター養成講座」が8日、岡崎市福祉会館で始まった。同市内の公私立高校に通う1〜3年生34人がきょう9日まで、災害ボランティアとコーディネーターの役割を学び、センターの立ち上げや運営を体験する。(今井亮)

特定非営利活動法人「あいち防災リーダー育成支援ネット」(太田貴代子理事長)が昨年8月、若い世代の災害時の実践力を高めようと初開催し、今年で2回目。被災者が望む支援のニーズ(要望)を受け付け、コーディネーターがニーズに沿った災害ボランティアの派遣を調整する拠点となるセンターの仕組みを学ぶ。

初日は、太田理事長が、心構えを含め災害ボランティア、コーディネーター、センターの役割を分かりやすく説明。センターの必要性が浮き彫りとなった、16年前の阪神淡路大震災をスライドで振り返った。

被災者に行き届くための災害ボランティア活動は、「ニーズの受け付けが鍵を握る」と太田理事長。あいち防災リーダー育成支援ネットのメンバーが、ニーズの受け付けで欠かせない被災者への聞き取りの手本を見せた後、高校生が3班に分かれて実践した。

県立岩津高校1年の蜂須賀茉衣さん(16)と宇野静香さん(16)は「被災した時につらいのは自分だけではありません。そんな時だからこそ、人のために少しでも役立ちたいです」と、ボランティア活動への意欲を見せていた。


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