東海愛知新聞バックナンバー

 7月23日【土】

■大震災避難者を花火に招待

菅生神社と氏子ら

岡崎市康生町の菅生神社と菅生祭保存会(市川武廣会長)が、8月6日に行われる第63回花火大会に、岡崎へ避難してきた東日本大震災の被災者を招待する。被災地の花火大会中止が相次いでいることから、岡崎の“名物”を楽しんでもらおうと計画した。(今井亮)

■桟敷席最前列に

同神社の氏子25人が、氏子に割り当てられた乙川河川敷の桟敷席のうち、川に面した最前列20枡(120万円相当)を提供。最大120人の被災者に観賞してもらう。

花火大会開幕直前の午後4時からは「ふるさと交流会」と題し、岡崎公園内の龍城神社で被災者同士の交流会を開催。オープニングで、同公園を拠点に活動するグレート家康公「葵」武将隊も登場し、参加者をパフォーマンスでもてなす。

氏子の1人、筒井健さんが、氏子が集まる5月の「月次(つきなみ)祭」で計画を提案したところ、満場一致で決定。他の氏子と同じく桟敷席を提供した筒井さんは、「大変な思いをした被災者に夏のひとときを楽しんでほしい」と話している。

岡崎市の夏を彩る岡崎観光夏まつりのメーンイベント「花火大会」は、同神社の祭礼奉納花火を起源に持つ。この被災者支援には同神社の氏子をはじめ、龍城神社、南康生町内会、NPO法人岡崎まち育てセンター・りたなどが協力している。


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