岡崎市西部地域交流センター(やはぎかん)ギャラリーで、岡崎空襲を記録する会(香村克己代表)主催の「岡崎空襲と戦争やはぎかん展」が開かれている。昭和20(1945)年7月20日未明の岡崎空襲の様子を伝える写真や、焼夷弾など貴重な資料が展示されている。31日まで。(横田沙貴)
会場には、米軍のB29爆撃機に攻撃されて炎に包まれた岡崎市街の航空写真や、焼け野原となってしまった康生、連尺地区の写真、当時の新聞紙面、同会員らが描いた体験画など約50点が並ぶ。
体験画は、爆撃で炎上した街に発生した大竜巻が炎を巻き上げる様子や、避難をする人々が描かれている。岡崎空襲の慰霊碑を守る会の岡田亮一会長の体験談を基に描いた高校生の絵もある。
また同会は、やはぎかんでの展示会に先立ち、地域の人たちに戦争体験を聞き、岡崎空襲の被害や戦時中に起こったことなどを調べて掲示した。その中には、柴田紘一岡崎市長の体験談も含まれている。
香村代表(83)は「戦争という苦い体験こそ、若い人に見てもらいたいです」と話した。