岡崎市に住む外国人に月2回、英語版などで情報を発信する「おかざきニュース」(山本純子編集長)の発行20周年を祝う会が3日、岡崎ニューグランドホテルで開かれ、同市国際交流協会(OIA)の太田進造会長はじめ関係者約100人が思い出などを語り合った。(岩月健)
「昭和58(1983)年に岡崎市の海外行政視察団の一員として、米ロサンゼルスなどを訪問して国際交流の必要性を感じた山本さんが、OIAに加入。草の根の交流を続けているうちに市内の外国人が情報不足で困っていることを実感。平成3年、たった1人で英語版の同紙第1号を発行した。
B5判のわら半紙裏表に、七夕祭り、ホタル観賞、アジサイまつりなど日本文化の紹介と地元情報を結び付けた内容にした。好評で第1号の50部が第2号は100部になった。
現在は英語版350部、ポルトガル語版450部、中国語版300部を発行している。
山本さんは「20年は、あっという間でした。第1号を読んだ米国人の喜ぶ顔が出発点になって続けてこられました。翻訳を引き受けてくださるスタッフの皆さんをはじめ多くの方のお陰です」と話す。そして「これからはOIAの情報部を離れて独立することになりましたが、初心を忘れずボランティアに徹していきます」と決意を新たにしていた。