東海愛知新聞バックナンバー

 5月11日【水】

■葵が縁 フタバアオイ 生育託す

岡崎葵LC 岡崎市葵中の生徒に

岡崎葵ライオンズクラブ(岡崎葵LC)の浦上茂已会長らが9日、岡崎市葵中学校を訪れ、フタバアオイの鉢植え10鉢を寄贈した。生徒会の緑化委員が大切に育て、来年5月15日に京都・上賀茂神社の例祭として行われる「葵祭」で、フタバアオイの葉が参列者の衣装や牛車に飾られる。(大津一夫)

■来年の「葵祭」で葉を飾る

同クラブは、名前に「葵」と付く全国14のライオンズクラブと「全国友好葵ライオンズクラブ」を組織。毎年、各クラブ持ち回りで「友好大会」を開いているほか、「全国友好葵奉仕活動」を実施している。

今回、京都葵LCの提唱で同クラブは、上賀茂神社が中心になって展開している「葵プロジェクト」に初めて参加。同神社は、激減するフタバアオイを増やそうと「里親制度」を設けて学校などに鉢植えを配り、育ててもらっている。

このほど上賀茂神社から送られてきた20株のうち、16株を鉢植えにして葵中に寄贈。残りは会員が育てるという。

葵中の贈呈式では、生徒659人の前で浦上会長から生徒会副会長の山口七海さんに鉢が渡された。学校では「フタバアオイを育てることで、平安時代から続く伝統の祭りに参加できるという意識が生徒に高まっています」と話している。

「葵祭」は京都三大祭りの1つ。平安時代の衣装を着けた約500人の行列が京都御所を出発、下鴨神社を経て上賀茂神社に向かう。


<<インデックスへ | <<前日のニュースへ

HOME